川ガニのたたき汁

9月の末になって、鮎が入っていた生け簀に川ガニが入って来ました。

9月25日で鮎は禁漁になったのですが、10月1日に鮎料理を召し上がりたいと言うご要望のお客様がいらっしゃったので、この日までは何とか鮎を生かしてました。鮎は生け簀の広い所へ、カニはカニ籠に入れて地下水でお腹の中を綺麗にさせます。余談ですが、残念な事に現在は無くなりましたが、以前は町内に造り酒屋が三軒も有って、河原は他所に誇れる良い水が湧き出る地区なんですよ。(陽気正宗、東洋美人、八上姫)の銘柄でした。

川ガニに与えるご飯はカボチャ(南瓜)です。漁師さん曰く内子の黄色が濃くなって味も良くなるらしいです。これまで川ガニの汁は姿を半分に割って大根と一緒に煮て作る味噌汁仕立てでしたが、今年は「たたき汁」にしてお出ししています。たたき汁は甲羅を外した川ガニの食べられない部分を掃除して、すり鉢に入れ、すりこ木で川ガニを細かくなるように潰します。これに水を入れて、ざる等で漉します。鍋に移して弱火で温めると段々と鍋の中の液体がフワッと固まって来て豆腐のような物が出来てきます。ここに味噌を解き入れて仕上げに水菜や青ネギを散らしてお出しします。土鍋で炊いた川ガニご飯と一緒にお召し上がって頂きます。秋の味ですね。これから気温が下がるにつれて美味しさが増してきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA