♪ ブルーズという音楽 ♪

鮎料理のシーズンの真っ只中、7月1日に私が尊敬し大好きなミュージシャン、「永井“ホトケ”隆」率いるブルーズバンド「ブルーズ・ザ・ブッチャー」のライブを鳥取市弥生町の洋風居酒屋『レガロ』でやります。
永井“ホトケ”隆さんが書かれたブルーズ・パラダイスという本のあとがきに抜粋ですがこんなことが書いてありました。
『故アルバート・コリンズの来日メンバーの一人が、打ち上げの席で隣に座った僕の友人の女性に「結婚してくれ。」と迫っていた。結婚指輪をした彼がその席で彼女と会ってから1時間も経っていなかった。このように人間はバカで、嘘つきで、裏表があって、疑い深く、快楽的で不可解だ。だけど、いや、だからこそ人間は面白い。人間臭の強い音楽―ブルーズにはこういう「しゃあない人間」たちの話が渦巻いている。(中略)時にはバカらしくて笑ってしまい、時には目を背けたくなるほどリアルな人間の姿が歌われているのがブルーズだ。だから、人間の本当ことを知りたくない人には苦痛な音楽かもしれない。僕もその「しゃあない奴」の類だ。日本で最もマイナーな音楽のひとつであるブルーズを好きになったところから、僕の「しゃあない人生」が始まった。「しゃあないなぁ。なんとかせなあかんなぁ。」と言いつつすでに25年近くが過ぎてしまった。親兄弟始めいろんな方々に迷惑をかけて、その度に思いつきの言い訳をし、恥の上塗りのまた上塗り、さらに何度か重ね塗りをし顔面がコテコテになるぐらい厚顔無恥になった。しかし、厚顔無恥ではカッコがつかないので「タフ」になったと自分では言っている。しかし、歴代のブルーズメンに比べれば、まだタフさが足りない。バンドのメンバーにギャラを払わず、その金でバクチに興じ、他人の女に平気で手を出し、自分の間違いを他人のせいにし、更に酒とバラの日々に精進し、非難の声を右から左に聞き流せるようにならないと本当の「タフ」なブルーズメンとは言えない。まだまだ、自分の器が小さいと自戒している。』後略
。。。ブルーズへの愛と尊敬を込めて、書かれた本です。彼の人柄がよく分かります。

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